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オーバーランニングクラッチの知識

機構

①オーバーランニング

内輪、外輪それぞれが一方向に於てトルクを伝達し、逆の方向に回転するときには内外輪がフリーとなり、相対的に空転する使用法です。

イ.高慣性被駆動部のフリーホイリング
ファン、ジェネレーター等をエンヂン駆動する場合、或いは高慣性体の駆動系に大きな機械的抵抗がある場合、原動機の停止時に被駆動側がオーバーランし、軸に大きなねじれトルクが掛る事を防止します。

ロ.等速調整
多数のロールにそれぞれ独立の駆動を与えて製品等を直線方向に一定速度で送りたい場合、駆動側の速度の変動とロール径のバラツキによる周速差でロール間の送り速度に微妙な変化が生じます。従ってこのような場合、駆動軸に本クラッチを取付けますと、駆動軸が遅れた場合クラッチがオーバーランして一定の線速を保ちます。

ハ.インチング・インスペクション用駆動装置
多くの駆動機構に、インチング操作の為や、保守点検時の試運転用の補助駆動装置を持つものがあります。このような機構の運転に際し、主駆動時にはクラッチはオーバーランし、インチングモーターが駆動する場合には、クラッチとしてトルクを伝達します。

②インデキシング

クラッチの入力側に正逆繰り返し回転を与えると、出力側は一方向に間欠的な運動を行います。例えばクランクの回転によるラックの往復運動を、ピニオン軸に取付けられたオーバーランニングクラッチに与える事により、ロールに一定周期の間欠的回転を伝えます。また、オーバーランニングクラッチは殆どバックラッシュがありませんので、正確な一定量の送りを材料に与える事が出来ます。
プレス型での材料送り、コールドヘッダーあるいはボルト・ナットホーマの線材定寸送り、紙、フィルム、ダンボール、木工、ワイヤー、その他あらゆる材料送り装置に応用する事が出来ます。

③バックストップ

クラッチの外輪側か内輪側を固定し、一方向にフリー回転となるように取付けを行いますと、中に組込まれたローラーのクサビ作用により、これと逆方向への回転を防止することが出来ます。
クラッチの外周(外輪)を減速機ハウジングに固定させ、コンベアー送り等に使用する場合、コンベアーの駆動方向にはフリーな回転をしますが、逆方向にはバックストップとして働きます。傾斜コンベアー、バケットエレベーター等のホールドバックを安全、確実に行います。ます。

保守・点検・給油

①本クラッチ内部には油が注入されてあります。
油漏れ、油切れの点検確認を六ヶ月に一度は確実に実施するよう配慮して下さい。

②グリース系油の使用は絶対に避けて下さい。
給油方法としましては、外輪または側面(蓋)2ヶ所にプラグまたは給油口が付けてありますので、そこからクラッチのサイズに応じた量を注入して下さい。(Full 量の70~80%が適量と思われます。)使用油は、1号タービン油( # 90 、2号タービン油( # 140 )、または一般マシン油(粘度が低く塵埃が含まれていないもの)を使用して下さい。

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